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退職した会社で自分の顔が入った写真が使われる事について 肖像権を掘り下げて考えてみた

こんにちは。nekonomoridesignのyoshyです。
本日、友人から、こんな相談がありました。

「退職された方の顔写真が使われた画像を再び使用しようとしている人が居たので私は使うのは良くないと思うし、許可も得ずに使うのはどうかと思う、写真をとり直したほうが良い、と提案したが、と伝えたが意に介してもらえなかった。」

という相談でした。

肖像権、とりわけパブリシティ権については社員である事が前提で本人が許諾していると普通は考えるべき

さてここで疑問なのが「肖像権」の問題です。
モデルという職業でもない一般人ではあるものの、ネットショップなどに使用される画像にモデルとして社員が撮影をしている事はネットショップ業界では良くあることではあります。

しかし。

自社の商品が売れやすい魅力的な写真が撮れるようにと言う事で協力し、営利目的(商業目的)で写真を使用する事はパブリシティ権も絡んできます。それはあくまで「そこの社員」だったという場合のみ、本人も許諾していることではないのでしょうか?

退職した人が写っている写真や画像の使用は、本人の許諾がない場合は使用を控えるべき

元社員・なのですから部外者です。
写真の所有権がその会社にあったとしても、「肖像権」の譲渡の契約の確認をしていない以上、私はその肖像権を破棄されておらず、肖像権はその社員個人固有の物になります。

ましてや、本人に許諾なく過去の写真だからといって使うのは、人権侵害にもなる行為となると私は考えます。

過去に撮影させてもらった写真については、本人に必ず使用許可を得るべき

私が在職していたときに、会社に残っていた写真で退職した人がモデルをしていてくれた商品の画像を再使用する時は、必ず本人に許諾を得ていました。

ただし、許可を得られるのも、円満退職の場合や本人との信頼関係がある場合しかそれもかないません。私が使用させていただいた場合はモデルの本人を知っていたし個人的なお付き合いもあった方だったので良かったのですが、今回の場合、退職後に入社したメンバーが使用した事であったり、内部事情的にそのモデル本人への連絡が難しい状態であるので、そういった場合は、やはり許諾を得ないうちは使用するべきではないと私は思いました。

社員をモデルにして商品の撮影を行うときは事前に契約を交わすべし。
可能であればモデル料として割り増し賃金を支払うべき

日本はどうしても肖像権など、物理的に減らないもの、物理的に価値の図りにくい物に関して無頓着であり、「堅い事いうな」という風潮が強くあるがゆえに、軽視されがちですが、肖像権は人格・人権を守る立派な権利であります。

しかし一方で、「写真ぐらいなら・・」と善意でモデルになってくれることもあるでしょう。

そういった人の厚意・善意を無碍にしてはいけませんし、そういってくれた人には相応の報酬を与えるべきだと私は思います。

プロのモデルをつかっているんじゃないんだし・・・という経営者さんも居るかもしれませんが、「モデル」として商品の紹介の一約を担ってくれている以上、素人もプロも関係なく商業目的のモデルとして捉え、報酬を支払うべきです。

報酬を与えた上で、退職後の写真の使用許可についても契約を交わしておくべきです。

使用許諾を得て居ない過去の写真を使用し続けた場合、最悪の場合は訴えられることもある

極端な例ではありますが、過去の写真をどうしても使われたくはなかったのに使われている事がわかった場合、肖像権の侵害・人権侵害などで訴えられることもある可能性がある事を肝に銘じて欲しいと思います。

過去の従業員なのに・・・という甘い考えでは通用しません。

そのあたりをきっちり踏まえて、写真を使う場合、元いたデザイナーが残していってくれた過去の製作物を使う場合はきちんと話し合いで使用許諾範囲を話し合っておくほうが良いと思います。

あまりに肖像権の問題を軽く考えている事にびっくりしたので警告の意味もこめて発信しておきました。
参考人あれば幸いです。