Photoshopやデジタルデザインソフトの基本は「道具」なのであって絵が急に上手くなるわけではない。

こんにちは。nekonomoridesignのyoshyです。
今日はデザイナーという仕事をしていてたまに遭遇する「あるあるネタ」を話してみたいと思います。

Photoshopを使えると聞くと、絵が上手いんだ、と思っていませんか?

誤解が多いようなので声を大にしてもう一度言いたいとおもいます。

photoshopが使えたら絵が上手くなるわけではありません

デジタルソフトですので、実際にペンやインク等で色を塗るよりは多少フォトショップのほうがラクです。今では、タッチペンもありますし、直接そこに絵を描くこともあるでしょう。

しかし、それがじゃあイコールで絵が上手くなるのかと言えばそうではありません。
元々、フォトショップは写真加工に優れたソフトであり、色の補正を得意とし、それにプラスアルファしてグラフィカルな絵を描くのにも適しているというソフトです。
ですので、写真が好きで、写真家効用にフォトショップを触り始めた人もいるのです。

そういう人も、「Photoshopを使えます」というと、たいてい
「じゃあ、絵が上手なんですね」と言われる事が多いようです。

絵を書くのが好きで、色を付けたりする道具としてフォトショップを使う

アナログで自分の書いた下絵にペン入れをしたり色を塗ったりすると失敗が聞きません。ものすごく集中力も要りますし、細かい修正なども出来ません。

しかし、フォトショップを使えば、下絵をそのままデジタルデータ化が出来、セル画のように、その線の下にレイヤー(透明な紙みたいなものと思ってください)に色を塗って、気に入らなかったら色を補正したり、塗り足したり、レイヤーを増やして複雑な色を表現してみたりとかが容易に出来ます。

アナログの場合そういった事をあらかじめ自分の脳内で想定、想像し、着色作業をしていく必要があるのです。

結論。アナログで絵を描ける人じゃない限りはフォトショップを使えても絵が上手になるわけでもないし、いきなりデジタルで絵を書き始めてもアナログで絵を描き続けるのと成長スピードはそれほど差がないと思います。

ですので、絵が描けるようなデザイナーを欲しているときの面接の際は、フォトショップが使える=デザイナーだ!
という幻想は早くやめて、実際にアナログでの絵を見せてもらうとか技術的試験を少しはしたほうが良いと思います。

それでは今日はこのあたりで。